シュリーマン旅行記清国・日本。こういう本流行ってるのかな。近所の本屋には、幕末から明治にかけての日本を訪問したヨーロッパ人の旅行記のコーナーができてた。著者の名前を知っていたのはコレだけだった :)
著者はトロイやミケーネの遺跡の発掘で有名なシュリーマン。アヘン戦争に始まるヨーロッパ諸国の洗礼で衰退しつつある清と、開国からまだ10年、明治維新前後の混乱の前兆が一部であらわれつつも鎖国時代の日常を色濃く残す日本との対比がおもしろい。日本男児、袖の下を受け取るくらいなら切腹を選ぶというような、失われてしまった部分。「ニュルンベルクやパリの玩具製作業者はとても太刀打ちできない」美しい仕上げの玩具に見られる、今の日本にもつながっていると思われる部分。安倍首相のいう「美しい国」も捨てたもんじゃないな (件の書は未読)。
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