電車でベビーカー

この辺 (産経イザ!)。中には、母親が駆け込み乗車したのが悪い、と思っている人がいるようなので、先日初めてベビーカー押して電車に乗ってみた感想を。

乗せるのには意外と時間がかかる。慣れの問題なのかも知れないが。電車の床のプラットフォームの間には結構段差があって (事件のあった山手線に使われているE231系電車ではだいぶ改善されていて50mmだが、それより古いものではおそらく10cm以上?)、かつ、線路がカーブしている場合などは隙間も大きい。プラットフォームの端でベビーカーの前輪をその段差以上に持ち上げて、前輪が完全に床の上にきたところで前輪を下ろし、即座に後輪を持ち上げ、乗車、という感じになるが、油断をしているとすき間に脱輪したり、バランスをくずしかけたりする。この途中の状態でドアが閉まり始めたりして焦ると判断を誤ったりすることもあるかも知れない。つまり、もう前輪が乗っかってて乗り込んだ方が早いのに、戸口でうろうろしている人がいて入るに入れず、迷った挙句に引き返そうとして前輪を挟んでしまう、とか。

なおかつ、東京近辺の電車を見ていると、まだ降りている乗客がいるような段階で発車ベルを鳴らす、ということが半ば常態化していて、せかされる気分になることも多いし、そもそも発車ベルの意味が薄れている。つまり、ベルがなったら電車から離れる、なんてことをしてたら永久に乗れない。

もう一つ、込んでる時間を避ける、というのはまぁ当然だが、仕方のない場合もあるし、そもそも空いている時間が (現実的な時間には) ない、という路線もありそうだ。

という訳で、神田駅の件がどうなのかは報道からは分からないが、親が駆け込み乗車をしたとは限らないし、それどころか親にはまったく非がない、という可能性もそれなりにあると思うのであります。

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コメント(2)

一般的に言って、最近は合理化が進んだのでホームに駅員が常駐してないことが多く、 こういう見落としがしばしば起きているような気もします。 まあ、首都圏の鉄道の昼間でも人多すぎな常態を考えると、 果たして駅員がいたとしても見落とさないかどうかは分かりませんが。 乳母車に対する世間の目うんぬんという話はしないでおきます:-)
ホームに駅員が常駐することによるコスト増とのトレードオフになるので難しいところです。首都圏の電車は長いので (私の地元では2両とか6両とかが普通だった)、車掌だけでは目が届かない部分も多そうですし、そもそもそのコスト増によって運賃にどれくらい影響があるかは考えてみる必要があるかも知れませんね。 あと世間の目云々はあんまり考えたくない話です :)

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このページは、みが2007年5月28日 21:11に書いたブログ記事です。

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