囮たちの掟

フレデリック・フォーサイス「囮たちの掟―Forsyth Collection〈2〉 (角川文庫)」。短編と中編が1編ずつ収録されている。

短編「囮たちの掟」。原題がThe Citizenで邦題がコレ、というのはネタバレな気がしました。

中編「時をこえる風」。西部開拓時代のアメリカで、陸軍の偵察員とインディアンの娘の純愛を描くという作者らしからぬ作品。1/3くらい読んだところで後の展開はなんとなく読めるし (これも邦題がネタバレくさいし)、結末も数通り想像でき、実際それが裏切られることはない。だからといってつまらんとかいうことは断じてなく、最後まで一気に読ませるうまさはこの作者ならではのものだろう。描写の細やかさも中編だからといって手を抜いてはいない。

戦士たちの挽歌―Forsyth Collection〈1〉 (角川文庫)の方もおすすめ。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://makoto.minoura.org/d/mt/mt-tb.cgi/276

コメントする

このブログ記事について

このページは、みが2007年10月10日 12:58に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「MSN産経ニュースと毎日jp」です。

次のブログ記事は「emobile」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。