政権交代準備完了

選挙を前にして、政策の具体化が進んできたようだ。選挙前に出してくるところは評価したいところだ。しかし、迷走の度を増しているような気がしてならない。

前政権の否定的評価はともかく、前政権のやったことを元に戻す、というのは、ある種独裁的、というか、独善的な危険な香りがする。もし政権交代のたびになにかを民営化したり国有化したりを繰り返すようなことがあれば大混乱だし、壮大な無駄遣いだろう。「民主が工程表、高速道12年にも国有化」 (産経イザ!) によると、道路公団民営化でできたばかりの独立行政法人・日本高速道路保有・債務返済機構は国有化するようだが、政官業の癒着を無理矢理断ち切るためにあれだけ難産の末民営化したもの (の一部) を再度国有化して、再度癒着しないという担保はどう取るのだろう。国民新党への配慮と思われる郵政民営化見直しと合わせて、小泉流に言えば抵抗勢力の巻き返しに見える。小泉改革に功罪両方があったのは否定しないとしても、明確なビジョンもなしにひっくり返すのはどうかと思う。

政権担当能力だの責任力だの、そういうのは政権につかないと身につかないんだからやらせてみるしかなかろう、とか言う意見を聞くことがあるけど、実際には民主党は自民党 (主に旧田中派) と社会党のそれぞれ一部がくっついたものなので、ベテランを中心に与党経験のある人が多い。

鳩山由紀夫自身、官房副長官として政権に参加したことがあるようだ。というところまで調べて、あれっと思って見直してみた。【麻生首相vs鳩山代表詳報】(3) (産経イザ!) あたり。鳩山の中では過去に政権交代がなかったことになっている。やはり細川政権というのは当事者にとっても黒歴史なのか? (笑

ところで、民主党の公約どおり独立行政法人が全廃されると、わが子の大学進学は絶望的になるわけだが (国立大学も、旧日本育英会、現在の学生支援機構も、独法)、日本高速道路保有・債務返済機構と同じ方式なら大丈夫だな。国立大も学生支援機構も国有化すればいいわけだ。人件費2割削減と矛盾するけど、そんなこと「CO2 25%削減」と「高速道路無料化・ガソリン税暫定税率廃止」を両立させることに比べれば屁でもないね。

「田中真紀子元外相が民主党入り」 (産経イザ!)。ということで、民主党がますます旧田中派の残党っぽくなってきた。「田中氏の入党は、無党派層の支持拡大に結びつく」とあるけど、この人未だに人気あるんかなぁ。親の七光以外になにもなさそうな世襲議員だろ。

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このページは、みが2009年8月17日 22:11に書いたブログ記事です。

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