科学と学習

幼稚園のころ、小学館の雑誌「めばえ」~「幼稚園」を買ってもらっていた。小学校に上がるとき、その延長の「小学1年生」か、学研の「1年の科学」と「1年の学習」かどちらかを選ばされた記憶がある。子供心に迷って、月ごとに交互にする、とかの妥協案もあった気がするが、結局は学研になった。親の誘導もあったのかもしれない (今考えるとどう見ても「科学」と「学習」のセットの方が高い)。以後6年間読み続けた。

「~がなかったら今の自分はない」と思えるものはいくつもあるが、「科学」と「学習」はその筆頭のひとつだと思う。なんとかさん (忘れた) とかいうおばあさんが毎月月末になると配達にやってきた。独特のアクセントで「ごめんください。学習持って来ましたけど」。これが楽しみで、配達が遅れるとずいぶん不満だった。

小学生時代の小遣いは、月に学年×100円 (3年生なら300円) だった (「科学」と「学習」は別枠で親に買ってもらっていた) が、中学年くらいのころは小遣いをためては学研のマンガ「ひみつ」シリーズを買っていたと思う。「科学」と「学習」と同じ出版社であるから、おそらくこの2つの雑誌に出ていた広告で知ったんだろう。「ひみつ」シリーズは、もしかすると「科学」と「学習」以上に今の自分に影響を与えているかもしれない。

小学校も高学年になると、今度はお小遣いが学研の「電子ブロック」に化けることになる。工学部電子工学科を出てエンジニアになった現在の自分に決定的な影響を与えたおもちゃだ。これはもうよく覚えているが、「科学」の広告を見て欲しくなったもの。写真がえらくかっこいいの。実物は結構しょぼいんだが。100とおりの回路図が付属した「EX-100」は多分お年玉で、以後は小遣いをためては追加パーツを買って「EX-181」相当にした。

こう考えると、小学校時代の俺の小遣いは、大半が「科学」と「学習」を媒介にして学研に貢がれたことになるなぁ。なんということだ。

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このページは、みが2009年12月 3日 21:16に書いたブログ記事です。

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