環境破壊で以前見掛けた生物を見掛けなくなる、ということはよくあるが、逆に以前見掛けなかった生物を頻繁に見掛けるようになることも (まれながら) ある。
ツマグロヒョウモン♂ posted by (C)makopこの写真は近所で見掛けたツマグロヒョウモン。豹柄なのでヒョウモンというこのチョウの仲間は日本に十数種類いて、多くは原っぱに住む。宅地ではめったに見掛けるものではなかった。
ツマグロヒョウモンは、昔のエントリで少し触れた、カバマダラに擬態するチョウとして知られているが (ただしメスの話。オスは写真で分かる通り似てない)、そのカバマダラは日本では沖縄などにしか住まない南方系のチョウ。それに擬態するツマグロヒョウモンも本来は南方に住むチョウで、南方ではかなりありふれたチョウだったようだ。温暖化とともに北へ住む範囲を広げてきて、10年くらい前から私の田舎では見掛けるようになっていたが、今や関東でもありふれたチョウになった、という次第。
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