北村薫ってまだとってなかったのか。同じことを宮部みゆきの時も思ったのを思い出した。
そいやこの人の作品最近読んでないや。このシリーズも、最初の「街の灯」しか読んでないな。
北村薫ってまだとってなかったのか。同じことを宮部みゆきの時も思ったのを思い出した。
そいやこの人の作品最近読んでないや。このシリーズも、最初の「街の灯」しか読んでないな。
櫻井 啓一郎「波に乗れ にっぽんの太陽電池」。
カステラというお菓子は、牛乳を使わずに作ることができるため、かつて牛乳が高価だった日本でも普及したんだそうだ (あるいは、牛乳を使わないように日本で改良された、と言う説もあるようだが、似たようなスポンジケーキやパウンドケーキでも使わないのでどうかなぁという気がする)。
ということを、「ぐりとぐら」を読んでいて思い出した。
なんとなく図書館で借りてみた本。
図書館で借りた「日本のBoeing777」を見て、「7いっぱいよー」だってさ。
映画も公開されてるけど、やっと長編5作を読み終えた。
中国は猛毒を撒きちらして自滅する―全世界バブル崩壊の引き金を引くのも中国。これまたタイトルに惹かれて図書館で借りた。毒ギョウザの影響か、予約が必要であった :)
10日の中日新聞の社説によると、聖徳太子は実在しなかったとする説が常識になりつつあるという。聖徳太子だけではなく、いわゆる欠史八代をはじめ記紀に登場する十数人の天皇が後世の創作であるとして抹殺することが常識になっている。これを「学界に殺された」とみて反論するのが八木荘司「古代天皇はなぜ殺されたのか」。最近文庫化されたのが書店に並んでいたので、タイトルが気になって図書館で探し、その親本を借りて読んでみた。Yet another作家による記紀読解。作者はジャーナリスト出身でノンフィクションを得意としているようだ。本作もノンフィクションではあるが、作家ならではの語り口、そしてときには大胆な想像力も展開されていて楽しめる。
ピエトラ・リボリ「あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実」。6ドルのTシャツの一生を辿ることで、経済のグローバル化を考察する。
アメリカの綿農家はどうして急速に覇権を握り、それを200年にも渡って維持できたのか、現代中国の「女工哀史」と産業革命期のイギリスに始まる女工哀史の変遷、グローバル化と保護貿易、日本とアフリカでの中古Tシャツ市場。これらの背景にある政治の力とその意外かつ広汎な影響力。自由貿易・市場主義 vs 保護貿易・反グローバル化、という言葉が単に表層を指すにすぎないうすっぺらなものであることがよくわかる。たとえばアメリカの国内産業保護のための輸入枠制度が、事実上中国への10億ドルにも及ぶ援助になっていると同時に、最貧国の産業の保護にもなる一方で、本来の目的には大して役に立っていないことなど、なるほどなぁ、という感じ。勉強になった。
何度か書いているように、私は森雅裕の作品が割と好きだが、その少ない作品全部を読んでいるわけではない。絶版が多く (今は復刊ドットコムの復刊作品以外は全部絶版じゃないかな)、古本屋を巡ってもなかなか見付からない著作が多いというのが最大の理由。
しかし、最近市立のある図書館に全部揃っていることが分かった (!!)。数カ所ある市立図書館のなかでも某図書館に全て揃っているので (いくつかの作品は中央図書館など他のところにもある)、そこの利用者なり司書さんなりに好き者がいたんだろう。インディーズ作品 (笑) を除けばおそらくもっとも入手しづらい「サーキットメモリー」を借りて読んでみた。
フレデリック・フォーサイス「囮たちの掟―Forsyth Collection〈2〉 (角川文庫)」。短編と中編が1編ずつ収録されている。
「ベートーベン、肺炎治療で死期早める? 法医学者が仮説」(http://www.asahi.com/international/update/0906/TKY200709060426.html)
この記事を見て思い出したのが森雅裕の乱歩賞受賞作「モーツァルトは子守唄を歌わない」。
東野圭吾「幻夜」。帯には「よみがえる『白夜行』の世界」とあるが、テーマ、内容、叙述形式などが共通で、時代的にも「白夜行」が73年から92年、本作が95年から00年と繋がっており、実質的にシリーズ第2作といえる。物語は独立していて、「白夜行」未読者と既読者とでは読後に違った謎が残ると思う。
田口美貴夫「機長の三万フィート - グレート・キャプテンへのライセンス」。日航現役機長 (執筆当時) によるエッセイの第三弾で、この文庫化直後に亡くなっているため最後の著書となった。今回は、航空大学校からはじまって、エアラインのパイロットとして、機長昇格のため、あるいは教官や査察操縦士からみたさまざまな訓練の体験談を中心とした内容。エアラインのパイロットがどんな訓練をしているかなども垣間見えて興味深い。
というところで、昨日の胴体着陸の事故。見事な着陸だったわけですが、実際のところあの程度のことは、エアラインのプロの機長ならできて当たり前なんでは、という気もしますな。重要なのは、当然ながら「なぜ」事故が起きたのか、再発防止のためにはどうすればよいのか。各紙のWeb記事を見ていると、早くもボンバルディア叩きが始まっているようだが、DHC-8シリーズはこのクラスではベストセラーと言える機種で、私もエドモントンにぞろぞろいたのを見掛けたのを覚えている。実績十分の機種でもあるわけで、まだなにも分かっていない段階で、トラブルが多少多かったというだけでボンバルディア社が悪いと決め付けるのはどうかと思うよ。
島田荘司「ネジ式ザゼツキー」。ファンタジーとしか思えない文章から真実を見抜き、隠された (猟奇) 犯罪を解明する、という島田荘司のいつもの展開。御手洗潔ものではあるが、ワトスン役はいつもの石岡君ではなくハインリッヒというフリージャーナリスト。舞台も馬車道からスウェーデンのウプサラ大学に移動している。
西村京太郎「名探偵が多すぎる」。再読。書店で「名探偵なんか怖くない」が、綾辻行人との対談を追加して再版されているのを見かけたのでふと思い出した。「多すぎる」は絶版なのかな。
近所の本屋で見掛けた。ボルタの電池からマンガン乾電池、リチウムイオン電池、太陽電池まで、仕組みを解説した本。
シュリーマン旅行記清国・日本。こういう本流行ってるのかな。近所の本屋には、幕末から明治にかけての日本を訪問したヨーロッパ人の旅行記のコーナーができてた。著者の名前を知っていたのはコレだけだった :)
宇山日出臣氏。新本格仕掛け人で、綾辻行人らの作品に彼をモデルとしたと思われる人物が現れる。まぁ印象深いのは某作家の某作品 (講談社刊) で悪役の名前に使われ、別なエッセイでは「うやましね」という折句まで奉られていたことかな(お。まぁ彼の作家は今で言うDQNだったんだろうが… (今どうしてるんだろう。作品は好きなんだけど)
余談はさておき、合掌。
探偵ガリレオの新作が長編で、「このミス」とかで1位を獲得した、というので、文庫化を今から心待ちにしていたのですが、これはハードカバーを買わねばなりませんかね。
森博嗣の作品が「理系ミステリィ」とか言われていたのを見て、同じように工学部、エンジニア出身の東野圭吾が、どこが理系やねん、と思って書いたのがこのシリーズだと思うんですが、違いますかね(お
知らない作家の知らない作品だが、妻が買ってきたので期待しないで読んでみた。
意外と面白かった。江戸中期を舞台にした時代小説だが、雰囲気は現代的。というか、キャラ萌え系というか :)
ただ前半の物語が平板。謎解きものの割には謎そのものに魅力がないので、引き込まれない。キャラ萌え系と書いたが、そのキャラにあまり惹かれなかったので、投げ出しそうだった。むーん。
久々に本屋に行ったら、レイアウトが変わっていてとまどった。案内が更新しきれていなくて、たとえば全フロアの案内表には、新書は1F2F (← 8/8 14:10訂正。ご指摘くださった方々ありがとうございました) にあることになっているのに、2Fに上がったところにある2Fの案内には新書はない。実際には1Fにあった。
「五木寛之ブックマガジン―作家生活40周年記念出版 (夏号)」なんてのが出ていた。ここで連載がはじまった「メルセデスの伝説」は、私が大好きな作品なんだが、長いあいだ入手が難しい状態だったのでここで連載にしてみた、とあった。むーん、こんな傑作が。たしかにamazonでもマーケットプレイスでしか入手できんなぁ。
お話は作者お得意のクルマとナチにまつわる冒険もの。
んー、イマイチな感じだなぁ…
2年半位前に「Twelve Y.O.」を読んだのが最初。
近所の本屋で「月に繭 地には果実」という本があるのを見かけて、同じ著者の本だなぁ、と思い上下巻を買った。が、よく見るとこの間に中巻というのがあるらしい。なんてこったい、あの本屋には上下しかなかったぞと取り寄せをお願いしたら絶版とのこと。その後「中」だけを探し回って (職場が神保町だったので、神保町の新刊本屋は全部回るくらいの勢いで) 見つからず、古本屋探すかなぁ、と思っていたところで所用あってたまたま出かけた池袋で保護した。
最近は彼の作品はどこの本屋にでも全部平積みになってるのでもうこういう苦労をすることはないだろうが、池袋の西武で上下しかみつからず、中を探し回ったことのある人すみません(おい。中だけ第2刷だったりするんかな。
ちなみに (よく知られているとおり) ∀ガンダムのノベライゼーションです。私は読み始めてから気づきました(おい
日韓首脳会談もあったので、だいぶ前に読んだ本だが野平俊水韓国人の日本偽史―日本人はビックリ!。しかしこのアマゾンのレビューは酷いな。
まえがきにもあるように、この本は韓国人の「偽史」をあげつらって批判することを目的とするものではない。正しく歴史を知るために、韓国ではびこっている数々の「偽史」の成立過程を検証したものである。この中には、日本発の「偽史」も多く、著者は韓国人のみならず日本人に対しても警鐘を鳴らしている。実際、著者の危惧しているように、最近日本でも「偽史」が流行っている気がしてならない。たとえば、従軍慰安婦は合法的な売春にすぎないから軍の強制連行への関与だけが問題である、とか、日本は韓国に国家賠償をしているから個人賠償はする必要がない、なんてのは「偽史」の類ではなかろうか。著者の唱える「法則」にも矛盾はしないように思う (後者はちと微妙か)。
イザベラ・バード「朝鮮紀行―英国婦人の見た李朝末期」。タイトル通り、1890年代半ばの朝鮮 (と満州方面) を旅したイギリス人の紀行文。
西洋に対する開国から10年余り、西洋諸国が朝鮮に関して持つ知見は、日本に関するそれに比べるとずっと少なかったという背景もあり、朝鮮の文化や政治を紹介する意味合いが「日本奥地紀行」に比べて強い。さらにこの時代、東学党の乱、日清戦争、閔妃暗殺、露館播遷…と激動の時代であり、これらの事件を第3者的な立場から観察していることもあって非常に面白い本だ。英国が朝鮮と付き合っていくスタンスに対する提言にまで踏み込みかけている。
そいえば、amazon.co.jpのレビューあたりを見ると、日本マンセーぽいことが書かれているが、ことはそう単純ではない。ちゃんと読んでる人のレビューとは思えないし、ましてやこの人たちは「日本奥地紀行」なんて読んでないんだろうな。むしろ、日本の改革の進め方の下手くそさなら読みとれるが…
もっとも日本による改革の内容自体は絶賛しているし、独力での改革は無理なので外国の力で無理やりにでも改革をする必要があることも書かれていて、韓国人のよく言う「日韓併合さえなければ、独力で以下略」ということも非現実的だったのだろう (日韓併合はこの10年余り後だが)。まぁ韓国ではきっと出版されてないのかもなぁ…
イザベラ・バード「日本奥地紀行」。
明治新政府が成立してから10年後、1878年の日本の東北地方・北海道を旅したイギリス女性の紀行文。
今からわずか130年前、日本は一部の都市を除けばまぎれもなく発展途上国だったことがわかる。山道は激しく悪路、農村は悪臭が漂い蚊や蚤が群れ、人々は裸同然、ちょっとした嵐で道は寸断される。宿に着くや村人は珍しい外人を見るために庭にたかる。北海道ではまだアイヌの集落が点在している時代。
一方で、勤勉、誠実な日本人の人柄や、子育てなどの日常生活、治安のよさ、そしてもちろんすばらしい景色などは絶賛している。
130年後、作者がこき下ろした部分は、尊敬すべき先人たちの苦労で過剰なまでに改善したものの、絶賛した部分の大半はどうなったか… 北海道にはアイヌの集落では、すでに現在の衰退の予感があったようだ。
私には馴染みのない地ばかりだが、日光〜会津若松〜新潟〜山形〜秋田 (久保田) 〜青森の東北地方、函館〜長万部〜室蘭〜苫小牧あたりの湾沿いに詳しい人はもっと楽しめるかも知れない。
山田風太郎「妖説太閤記」。風太郎流太閤秀吉一代記。太閤にまで登りつめた秀吉のモチベーションはロリコンだった、という話 :)。
博学を駆使してもっともらしく事実や史実をおりまぜつつ、破天荒な物語を構築していくのは風太郎お得意のやり方。この小説の内容がぜーんぶ事実だったんじゃないのかと思えてしまう謎の説得力は流石。ものすごく楽しめた。
鯨統一郎あすなろの詩。
「希代のトリックスターが投げかける、かつてない『挑発』!」ということですが、もしかして私重大なトリックに気付いていないのかしらん。それとも伏線ぽく見せかけた意味のない記述と単なる誤植なのかな。なんだかすっきりしないんですけど。むーん。
絶対音感。
数年前のベストセラーをいまさら (ブックオフで105円だった)。そういえば、合唱団にいた頃、絶対音感を持つ人間はまわりにごろごろいた。お寺の鐘やらサイレンやらが音階で聞こえてしまうと言う。あるとき、即興でなんだったかの曲をやることになったとき、ピアノ伴奏を担当した人が、都合で半音だか全音だか下げて演奏したい、と言った。きっと♯だか♭だかがたくさんでてきたのが、下げることによって減ったのかもしれない (曲目すら覚えていないのでよくわからん)。私はそう瞬時に移調できるなんてすごいなーと思いつつ歌っていたのだが、絶対音感野郎たちの中には大混乱に陥っていたのもいたようだ。後でそれを聴いて絶対音感もうらやましくなくなった:)
と言う話を思い出したのでした。この手の話は本書の中にもいっぱい出てきます。
森博嗣スカイ・クロラ読了。
ジャンルは、こいつはミステリィではなく、ファンタジィとでもいうべきか。
相変わらず言葉に対する感覚が一味違う。キルドレ、散香といった言葉。不思議な会話。好き嫌いは分かれそう。一般受けするのはおそらく講談社から出ているシリーズ物のほうで、あれを読んで雰囲気が気に入った人じゃないとキツいかも。
田口美貴夫 機長の一万日 ― コックピットの恐さと快感!読了。日本航空のベテラン機長が語る空の逸話。これは面白いエッセイだった。